SPECIAL CONTENTS 「MIKATA」っていいよね

02

共に創る
全ての人編

「チーム」っていいよね

カメラマン 樋川 枝利 様
樋川 枝利 様

イメージのすり合わせを大切に

ハウススタジオのスタッフや、アシスタントとして経験を積み、独立して10年ほど経ちました。ポートレート撮影が主な仕事です。

以前からお世話になっていたカメラマンの先輩が、どうしてもスケジュールが合わない日があってピンチヒッターを頼まれたのがきっかけで、「ECのミカタ」の撮影を担当するようになりました。お付き合いが始まって、かれこれ5~6年くらい経ちます。

「ECのミカタ」では、取材先の会社を訪問して撮影することが多いです。会議室など室内での撮影がほとんどなので、シチュエーションが似てしまいがちです。そのためMIKATAの皆さんと現場で相談しながら、バリエーションを広げることを意識して撮影しています。

どんなイメージの写真を撮影したいのかをはっきり決めておかないと、どことなくふわっとした感じの写真に仕上がってしまいます。それぞれが抱くイメージには違いがあるので、MIKATAの皆さんにいろいろと質問しながら、なるべく言葉でイメージのすり合わせをするようにしています。MIKATAの皆さんはどんな質問にも丁寧に答えてくれるし、こんなカットはどうだろうかと具体的な提案にも積極的です。なので取材現場での共同作業はとても進めやすいです。

いい表情が撮れるまで

少し強引な言い方をすれば、撮影はいつでも終わらせることができます。現場で撮影カットを確認してもらいながら撮影を進めはしますが、カメラマンがイメージに合った写真が撮れたと思えば撮影は終わりです。

掲載する写真の枚数は限られているので、ある程度の枚数が撮れていれば十分かもしれません。けれど私はもう少し粘ったら、もっといい表情が撮れるかなとつい欲張ってしまうタイプで、いつも大量の撮影枚数になってしまいます。取材中の真剣な表情を捉えた写真も大切ですが、取材対象者の顔がほころんだ時の表情は素敵ですし、そうした表情はあと一枚、もう一枚と粘った時に撮れることが多いんです。

よほど撮影に慣れている方でなければ、ストロボをたいて、レンズを向けられたら緊張されると思います。だからなるべくリラックスしていただけるような空気づくりを大切にして、写真を撮られた方がその写真を見た人から、「いい表情だね」と言ってもらえるような、そんな写真を撮りたいです。そうすれば写真を撮られた方にも、「少し緊張したけれど、取材を受けて良かったな」と思っていただけると考えています。

楽しいから、「MIKATAチーム」の
一員として仕事を続けたい

私と同じように外部スタッフという立場の人は、何となく居心地の悪い現場を経験したことがあると思います。クライアントや制作チームの輪の中に自分がうまく溶け込んでいないと感じる現場は、外部スタッフであると自覚していても疎外感があります。でもMIKATAの現場では、そんな気持ちになったことがありません。外部スタッフというよりも、MIKATAチームの一員として迎え入れてもらっていると感じます。

撮影現場によって担当者や撮影の進め方も変わるので、撮影現場はその都度雰囲気が違います。その違いを発見として捉えて楽しみたいと思ってはいますが、それでも撮影は毎回緊張します。ただMIKATAの現場は、あまり緊張しません。私が気を抜いているわけではなく、MIKATAチームで撮影を進めているという安心感があるので、緊張することなく仕事に集中できるからだと思います。

シャッターを押すのが楽しいからカメラマンの仕事を続けてきましたが、MIKATAチームの現場は、いつも以上にシャッターを押すのが楽しいです。MIKATAチームの一員として、これからも仕事を続けたい。いつも撮る側の私が、撮られる側になるという場をいただいたので、この場を借りて、「これからもお願いします!」と伝えたいです。
樋川 枝利
カメラマン

1983年、東京都生まれ
2006年に写真の専門学校を卒業後、ハウススタジオのスタッフやカメラマンのアシスタントとして経験を積み、独立。カメラマンとして数年経ち、現在はインタビュー取材などのポートレート撮影を中心に活動しています。